職場いじめの展開パターンである職場イジメの4段階のうち、第1段階を解説しています。

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第1段階(加害者が被害者候補を探している段階)


第1段階は、職場いじめが実際に始まる前の段階です。

職場いじめを始める前に、すでに、加害者の心は不安定になっています。加害者は、常に誰かを攻撃し、支配している状態にあれば「自分自身に力がある」と実感できて快感と安心感を得るのですが、反対に攻撃対象がいない状態では自信を持って生活していくことができないのです。

つまりこの段階では、攻撃の対象がいないので心が不安定になっているのです。 被害者からすると信じられない加害者の性格ですが、実際にこのような性格傾向の人はいるのです。
被害者はまず、このような加害者の現実を認めなければなりません。

心の不安定さを抱えている加害者は、それを解消するために被害者候補を探し始めます。そして、加害者は攻撃しやすい人をすぐに見つけてしまいます。加害者はそのようないわゆる「弱い人」が直感的に分かるのです。

弱い人の具体例を挙げていきます。

まず、日常の言動に弱さが表れている人です。
例えば次のような人です。 あなたの周りにも1人ぐらい下記のような弱さを感じる人がいませんか?

・ 背筋がピンと伸びておらず、前屈みになっている人。
・ 声が小さい人。
・ 視線を合わせて人と話すことができない人。
・ ひどく遠慮ばかりしている人。
・ 「すいません」「ごめんなさい」等の言葉をすぐに連発して謝ってばかりいる人。
・ 周りの人の言動に同調ばかりしていて、自分の意見を言わない人。
・ 必要以上にいつもニコニコしている人。

 ・・・・・・・・・等など。

次に、味方がいなくて援軍が現れない人です。

このタイプは、孤立している人です。職場内に親しくコミュニケーションしている人がいないかごく少ない人です。その職場に新しく入ってきた新人もしばらくはこのタイプになります。

さらに、その職場の人々にはない異質なものを持っている人です。

例えば、職場の人々の平均年齢が高い場合、若い人がその職場に入ってくるとその「若さ」が異質なものとなります。
職場の人々が未婚者ばかりの場合、既婚者がその職場に入ってくるとその「既婚であること」が異質なものになります。
以上のような理屈で、例えば、下記のようなものが異質なものとなります。

・容姿
・服装
・才能
・それまでの実績やキャリア
・財産
・学歴

・・・・・・等など。

集団の中ではその構成メンバーに、ある程度統一した言動をさせようとする力がどうしても働きます。そして、統一した言動に同調できない者を排除しようとします。そういう集団内の力学があります。

加害者はこの力学を上手に活用して、異質なものを持つ被害者を楽に排除する、つまり楽にいじめることができるわけです。その異質さが加害者の妬みの対象となるものであれば、なおさら好都合になります。

この段階では、被害者や職場の人々は、加害者が以上のような弱い人を探しているとは夢にも思っていません。


≫ 第2段階(加害者が被害者を標的にする段階)へつづく



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