職場いじめ対策(9)加害者の言葉を切り返す
職場いじめの加害者は、「ツッコミ」や「ジョーク」のふりをしながら、被害者の失敗や欠点の指摘、被害者の人格の否定などのメッセージを伝えてきます。
職場いじめが進行するほど、露骨になってきます。それは、至近距離から突然発射された矢のように、被害者の心に突き刺さります。
被害者の心の中では、怒りとか悲しみの感情が渦巻きますが、それを言葉や表情として表現することをためらってしまいます。
なぜなら、怒りを口にしたりすると、そのことでさらに揚げ足を取られるのではないか、とか、周囲が加害者の仲間ばかりなので多勢に無勢で勝ち目がないのではないか、などいろいろと計算するからです。
そこで、被害者は仕方なく、傷つきながらも顔では笑っていたり、下を向いて黙っているのが精一杯だったりします。
そのような被害者の姿を、加害者は満足感を味わいながら眺めているのです。
以上のような状況において、加害者の言葉を切り返す簡単な方法を1つご紹介します。
加害者からの攻撃を感じたら、そのときとっさに、次のようなセリフを言うことです。
・ あなたは、○○○○○かもしれませんね。
・ あなたは、△△△△△と思っているんですね。
【具体例】
・ あなたは、私の意見に反対と思っているんですね。
・ あなたは、やりたくないんですね。
・ それは、あなたの、見方ですね。
・ あなたの考えでは、違うということですね。
以上のポイントは、「あなたは、」のように
「あなた」を主語にすることです。これは暗に、「あなたはそう言っているけれど、私は違う」というメッセージを送ることになります。
このようなセリフを言うことで、加害者が言った内容については、被害者の心の中には全く受け入れられておらず、その結果として被害者の心の中には怒りとか悲しみとか何の感情も引き起こされていない、ということが伝えられるのです。
つまり、「あなた(=加害者)の攻撃は何の効果もなかったよ」と伝えていることと同じなのです。ですから、加害者は拍子抜けするのです。
また、このセリフを言うときには、
すべての感情を消した、完全に無感情な顔で切り返すということが重要です。
加害者の言葉の攻撃には、加害者の悪意のある感情が込められています。これに対して、怒りとか悲しみとか何らかの感情をあらわにしながら応答していたら、加害者の仕掛けてきた攻撃という形のコミュニケーションを成立させてしまうことになります。つまり、まんまと加害者の術中にはまってしまうことになるのです。
そこで、このような
悪意のあるコミュニケーションを断ち切って成立させなくする方法は、感情的な働きかけに対しては徹底的に理性的な応答をすることなのです。つまり、相手が働きかけてきたものとは、全くかみ合わないものを差し出してやればよいのです。かみ合わないからコミュニケーションが成立しなくなる訳です。
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職場いじめ対策(10) 職場いじめ加害者と対決する へつづく
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